赤ちゃんに食べさせる初めての卵。とっても緊張しますよね・・。近年では【離乳食初期から卵を食べさせた方がアレルギー発祥リスクが低い】という研究結果もでていて、離乳食を始めて1か月くらいで食べさせることが推奨されています。
今回は離乳食の卵の進め方、調理のポイント、アレルギー反応が出た場合の対処など調べてまとめてみました♪
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月齢別の卵の進め方
【卵】は日本人が発症する【食物アレルギー】の原因の40%を占めます。卵に含まれるたんぱく質に体の中の免疫が過剰に反応することで皮膚症状・呼吸症状などアレルギー反応がでるワケです。
『怖いから、もう少し大きくなってから始めたらダメ・・?』という方もいるかもしれませんが、それはNG!
以前までは卵を食べさせる時期を遅くした方がアレルギー発症率が低いといわれていましたが、2024年現在では【卵のスタートを遅らせることはアレルギーリスクを高める。初期から食べさせると発症リスクが下がる。】という研究結果が出ています。
離乳食で卵を始めるチェックリスト
・離乳食を始めて一か月が過ぎ、魚や豆腐などのたんぱく質を食べている。
→たんぱく質に慣れていることが大切
・皮膚の状態が健康で肌荒れなどしていない。
→アレルギー症状は皮膚症状に出やすいため、肌荒れがあると診断に影響するため
・体調がよく健康。
→体調が悪い時にアレルゲンを摂取した場合発症のリスクが高まる
・小児科が開院している午前中である。
→速やかに受診するため
【初期】のたまご
ポイント
・水から火にかける。沸騰してから卵を20分加熱。卵黄の中心を使用する。
卵は加熱することでアレルゲンであるたんぱく質の構造が壊れるのでアレルギー発症のリスクを減らすことができる。
熱いうちに白身と黄身をわける
卵白のアレルゲンが黄身にうつるのを防ぐため、熱いうちに分けるのがベスト。初期は卵黄の中心だけを使用することが推奨されています。
・耳かき1さじから始め徐々に量を増やす
少量から初めて少しづつ与える量を増やしていきます。毎日与えても問題ありませんが他の食材との兼ね合いも考えて間隔をあけても◎
【中期】のたまご
卵黄1個分が食べられるようになったら、卵白を試していきます。
固ゆでした卵白を、耳かき1杯の量からスタート。卵は白身にアレルゲンが多く含まれるため注意が必要です。
量を守れば白身だけでも卵黄に混ぜた状態でもOK。
卵白に問題がなければ、全卵に進みます。この時期は全卵1/3個まで進めます。
卵白は冷凍できないので、薄焼き卵にして冷凍などすると◎
【後期】のたまご
全卵1/2個まで量を増やしていきます。炒り卵やフレンチトースト、かきたま汁など調理の幅が広がります。
たまごのQ&A
離乳食のたまごのギモンをまとめてみました!
- 全卵とは何グラム?
-
卵にはサイズがありますが、離乳食での全卵はМサイズ、約50グラムを意味します。
- 茹でたのに中心が白い
-
20分加熱してもゆで卵の中心が白い部分があることがあります。これは胚盤という細胞。卵白ではありません。食べても問題ありませんが、気になるようなら避けたほうが◎
アレルギー症状がでたら
アレルギー症状チェックリスト
食後に以下ような症状が出た場合はアレルギーの可能性があるよ
• 肌の症状: 赤み、かゆみ、湿疹、じんましん
• 消化器症状: 嘔吐、下痢、腹痛、便の異常
• 呼吸器症状: 咳、息苦しさ、ぜーぜーとした呼吸
• 顔や口の異変: 唇や目の周りの腫れ、唇や舌が青白くなる
• 全身症状: 顔色が悪い、ぐったりする、意識がぼんやりする
症状の多い順にまとめました。下に行くほど症状が重く、呼吸器や全身症状が出た場合は、早急な対応が必要です。
対応方法
◉食事をすぐに中止する
アレルギー反応の原因と思われる食品は直ちに取り除き、赤ちゃんにはそれ以上食べさせないでください。
◉観察する
軽い症状(軽度の湿疹など)の場合は、まず赤ちゃんの様子を慎重に観察します。
◉病院へ連絡&来院
早めに病院に連絡し、相談します。
◉緊急の場合は救急に連絡
•呼吸困難、意識が朦朧とするなど、アナフィラキシーショックの可能性がある場合は、すぐに救急に連絡し、救急車を呼びましょう。
◉記録をつける
• 食べた食品や量、症状が現れた時間、症状の内容を記録しておくと、次回の医師の診断や治療に役立ちます。